クレームの豆知識
 原板の主要欠陥一覧表
名称 形態及び特徴 備考
へげ
(Scab)
部分的に剥がれているもので、その形状は
主として山形状になっているが、一部変形し
たものは線上、帯状などがある。

剥がれかかっている金属の一部が剥離して
しまい、凹みとなったものもある。
原板に起因するもので、製鋼
及び熱間圧延などで生じる。
ブローホール
(Blow Hole)
圧延方向に線上又は点状にふくれが発生し
2枚板となったもの。
鋼塊及び鋼片の表面層に不純
物が封入され圧着せずに残った
もの。
スリバー
(Sliver)
圧延方向に平行な比較的浅い線上の疵。 脱酸生成物などが線状に残った
もの。
スキンインクルージョン
(Skin Inclusion)
圧延方向に平行な比較的浅く且つ短い(通常
10mm以下)線状の疵
鋼塊及び鋼片の表面層の微小介
在物が起因するもの。
スケール
(Scale)
圧延方向に平行な比較的浅い線状の疵。 酸化鉄が線状に残ったもの。
ガウジ
(Gouge)
短い線状疵で多くは疵の中に小さいピットの
核があり、断面は板の表面から凹みが入っ
ている
冷延圧延以前のかき疵、スリップ
疵が起因である。


スケールについて


 1) スケール(Scale)

      鋼を空気中で高温度にさらすと、鋼の表面に鉄と酸の化合物である酸化鉄が生成する。
      鋼材の生産過程では加工のために加熱したり、熱間で加工することが行われるが、そのとき鋼材の
      表面に生ずる酸化鉄を“スケール”という。
      また、加熱中に生じるスケールを一次スケール、圧延中に生じるスケールを二次スケールとして区別
      することもある


 
2) スケール疵(Scale defects)

      鋼塊または鋼片を圧延して、それぞれ半成品または成品に仕上げる際、材料の加熱中または熱間
      圧延中に発生した
      スケールが、圧延中に剥離されず、圧着または噛み込んで出来た疵。
      圧延の場合は“あばた”、冷延鋼板の場合は形態により“線状スケール”“点状スケール”と区別して
      呼ぶことがある。

 
3) スケール除去法(Descaling)

      加熱や熱間圧延工程で、材料表面に生じるスケールを除く方法として次の様なものがある。
         @ 高圧水や水蒸気を材料の表面に噴射する。
         A 笹などをロールの噛み込み直前に投入する。
      また、中間工程および仕上がり工程においては、
         @ 酸素アセチレン炎によりスカーフィング(溶削)
         A 硫酸などの化学作用による酸洗
         B 砂やショット(鋼粒)を打ち付けるサンド・ブラスト、ショット・ブラスト
         C 誘導加熱による膨張収縮を利用する。
         D ソルトバスによる方法
      等がある。



【スケール・ブレーカー(Scale breaker)】
  ホット・ストリップ・ミルや厚板圧延機などを粗圧延機の前で、加熱によるスケールまたは二次スケールを破砕し除去する設備。

 


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