Q
先日、ユーザーさんから「環境に対する取り組みとして、
製品一個あたり有害物質がどれだけふくまれるか計算したいので
ミルシートを、、、」という問いあわせがありました。

通常通り該当ミルシートを提出したのですが、
硬さ等のスペックと違って、実際コイル一本、あるいは
製品板一枚あたりに何kgという含有量を出したいとのことでした。

添付資料に今回の具体数値をのせていますので、
読み取り方を教えて下さい。

規格 寸法 重量 めっき めっき
付着量
原板化学成分 %
C 100 Si 100 Mn100 P 1000 S 1000
SGCC*N−S−C−X 1.2x1219xC 8000 Z08 93 5 1 18 21 3

@何に対する%なのか?めっきは含む?含まない?
A100,1000は何に対する値か?




A.
1. 基本的な考え方について

  1) 鉄鋼は化学的に純粋な鉄ではなく、鉄を主成分とし、ある種の成分を
    含んだ合金であると考えられる。この合金成分として、普通元素と特殊
    元素がある。

    (1) 普通元素: 俗に5元素と言われている「C,Si,Mn,P,S」で、
                C,Mnは鉄鋼の性質上、欠くべからざる元素である。
    (2) 特殊元素: 特殊な性質を与えるために、故意に加えた成分で、
                例えば「Ni,Cr,Al,Ti,Cu,Mo,Nb,V・・・・」
                などである。

  2) ミルシート

    (1) 鉄鋼メーカーの発行するミルシートには、特別な要求がない限り、
       貴社添付の通り、「5元素」の成分しか記載されない。



2. ご質問の回答について

  1) 何に対する%なのか?めっきは含む?含まない?

    (1) 表面処理層を除いた「鋼」そのものに含まれる成分の%です。

    (2) 表面処理鋼板の場合は、表面のめっき層を剥離除去してから
       成分分析をします。
       従って、めっきは含まれていません。

  2) 100、1000は何に対する値か?
    (1) 通常、ミルシートへの表示は、実際の成分%を表示するのではなく、
       C,Si,Mnは100倍、P,Sは1000倍にした値を表示します。

    【例】添付資料の場合の実際の成分分析結果の〔%〕は、
       「C=0.05%、Si=0.01%、Mn=0.18%、P=0.021%、S=0.003%」
       と言うことになります。

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